プロ野球で数々の記録を打ち立てた伝説の野球選手、王貞治さん。
「世界の王」の二つ名を持ち、通算本塁打世界記録保持者としても知られる王さんは、現役引退後も野球界の発展のために尽力されています。
そんな王貞治さんの現在の活動や生活、病気の噂について詳しくご紹介します。
王貞治の現在の活動
王貞治さんは現在、福岡ソフトバンクホークスの取締役会長を務めています。
2021年10月には球団特別アドバイザーにも就任し、若手選手の育成にも力を入れています。
オーナー会議や GM 会議などにも出席し、球団経営にも関わっています。
王さんは取締役会長の他にも、日本プロ野球名球会の顧問を務めています。
名球会のイベントに出席したり、選手たちにアドバイスをしたりと、後進の指導にあたっています。
また、世界少年野球推進財団の理事長として、世界中の子供たちに野球の楽しさを伝える活動もされています。
さらに王さんは、外務省から野球特別大使を委嘱されるなど、野球を通じた国際交流の第一人者としても活躍中です。
日本の野球文化を世界に紹介したり、各国の野球関係者と交流を深めたりと、グローバルな活動を展開されています。
このように王貞治さんは、現役を引退した今も第一線で野球界の発展に貢献し続けています。
豊富な知識と経験を活かして、プロ野球の発展だけでなく、世界の野球振興にも尽力されているのです。
福岡ソフトバンクホークスでの活動
王貞治さんは2008年のシーズン終了をもって現役監督を引退しましたが、その後も福岡ソフトバンクホークスの取締役会長として球団経営に携わっています。
2009年1月からは球団会長も兼任し、2021年10月からは特別チームアドバイザーにも就任しました。
特別アドバイザーとしては、選手だけでなく監督やコーチとも積極的にコミュニケーションを取り、助言を行っています。
試合前の練習では、バッティングやフィールディングの指導に加え、若手選手の育成にも力を入れています。
「気がついたことを選手たちに伝えていきたい」と、83歳とは思えないほど熱心に選手と接しています。
王さんは取締役会長としても、月に1回ほど福岡を訪れ経営会議に出席しています。
GMの対外的な交渉事や育成方針、選手の起用法など、チーム作りの根幹に関わる案件を話し合います。
「強いチームを作ることがファンへの恩返し」という信念のもと、ホークスの強化を陣頭指揮しているのです。
このようにオーナー、GM、監督、コーチ、選手とあらゆる立場の人たちと向き合い、ホークスの発展のために尽力する王さん。
現役時代から一貫して情熱を持ち続ける姿は、球団関係者やファンから深く信頼され、慕われています。
日本や世界の野球振興に向けた取り組み
王貞治さんは、日本プロ野球名球会の顧問としても精力的に活動されています。
名球会は、通算2000本安打や200勝、200セーブなどの大記録を達成した選手のみが入会を許される、いわば野球界のレジェンド組織です。
王さんは、名球会総会や記念イベントに出席し、選手時代の思い出話に花を咲かせています。
また、現役選手を激励したり、指導者としてのアドバイスを送ったりするなど、後進の育成にも力を注いでいます。
一方で、世界少年野球推進財団の理事長を務める王さんは、世界規模での野球の普及活動にも注力しています。
同財団は、世界中の子供たちに野球用具を贈ったり、指導者を派遣したりして、各地の野球環境の向上を支援しています。
さらに2008年には、台湾の陳水扁総統(当時)から無任所大使にも任命されています。
これは台湾と日本の野球交流に尽力してきた王さんの功績が評価されたもので、その後も親善試合の開催など、精力的に両国の懸け橋となっています。
こうしてみると、王貞治さんの活動の場は日本だけでなく世界中に及んでいることがわかります。
「野球に国境はない」という言葉通り、王さんは世界の野球振興のために、その使命感を持って日々邁進しているのです。
王貞治の現在は病気?
王貞治さんは現役時代、本塁打のみならず「鉄人」としても知られていました。
プロ1年目こそ94試合の出場でしたが、2年目以降は毎年120試合以上に出場するなど、驚異的な出場率を誇っていたのです。
しかし、現役引退後は様々な病魔に悩まされることになります。
胃がんの発覚と手術
2006年7月、ソフトバンクホークスの監督を務めていた王さんは、胃に腫瘍ができていることを公表しました。
この年の2月と6月に行った定期健診で、胃の上部に癌が見つかったのです。
7月18日、慶應義塾大学病院で腹腔鏡下による胃の全摘出手術が行われました。
術後の経過は順調で、8月2日には退院・記者会見に臨んでいます。
「皆さんの激励に支えられ生還できた」と語る王さんの表情は、すっかり晴れやかでした。
現在に至るまで、胃がんの再発は確認されていません。
定期的な検査を欠かさない王さんの慎重な姿勢が、何より大きな安心材料となっています。
腸閉塞と胆嚢摘出手術
胃がんから3年後の2009年9月、王貞治さんは再び病に倒れました。
9月21日、胆嚢摘出手術が行われ、術後の経過も良好でした。
当初は癌の転移も疑われましたが、精密検査の結果、腸閉塞と胆石症は癌とは無関係と判明。
「歩いて病室に戻るほど元気」と報じられるなど、王さんの回復力の高さが伺えます。
軽い肺炎での入院と新型コロナウイルス感染
2018年の夏、王貞治さんは軽度の肺炎で入院したことが報じられました。
「大事をとっての措置」とのことで、重篤な症状ではなかったようです。
約1週間ほどで退院し、その後の報道もないことから、特に問題なく快復したのでしょう。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大が続いた2022年11月、王さんは陽性と診断されています。
この時は発熱や喉の違和感といった症状があり、一時的な入院加療を受けました。
高齢者のコロナ感染というだけに、ファンの間では大きな心配の声が上がったものです。
しかし、王さんは持ち前の健康管理の賜物か、重症化することなく快復。
報道によれば後遺症などの症状も見られず、年明け早々には球団の会議に出席するなど、すっかり元気な姿を見せていました。
このように、王貞治さんは現役引退後も幾度となく病魔に見舞われてきました。
王貞治の近況と生活
83歳を迎えた王貞治さんですが、今もなお健康的で充実した日々を送っているようです。
2018年5月には一般女性と再婚し、新たな家庭を築いたことでも話題となりました。
現在は福岡市内の高級マンションを自宅としており、単身赴任の生活を送っています。
かつて東京都内に構えていた豪邸は売却し、福岡に軸足を移したことで、球団の仕事に専念できる環境を整えたのだそう。
自炊の腕前も上達し、魚を3枚におろす程の料理の腕前だといいます。
また王さんの趣味は、若い頃から続けているピアノ演奏やゴルフ、箱根駅伝の観戦など多岐にわたります。
⻑年の野球人生で培った体力と精神力で、今なお意欲的に活動を継続しているのが印象的です。
健康面への意識の高さ
王貞治さんは、現役時代から体調管理や健康診断には人一倍気を遣ってきました。
そのおかげで、胃がんなど大病を患った時も早期発見・治療につなげることができたのです。
近年は、2018年に肺炎で入院したり、2022年にはコロナウイルスに感染したりと、健康面での不安も見受けられました。
しかし、その都度適切な治療を受け、持ち前の回復力で難局を乗り越えてきました。
「体が資本」とよく口にする王さんは、今でも規則正しい生活とバランスの取れた食事を心がけているそうです。
若手選手に対しても、「コンディションを万全に保つことが大切」と体調管理の重要性を説いています。
王貞治さんの健康への意識の高さは、球界の大先輩としての模範となっているといえるでしょう。
83歳を迎えた今もなお現役で活躍し続ける姿は、多くの人々に勇気と希望を与えています。
健康あってこその野球人生という考えのもと、王さんはこれからも自らの体と向き合っていくのでしょう。
まとめ
数々の記録と実績を残してきた「世界の王」は、引退後も私生活と野球界の両面で存在感を示し続けています。
83歳になった今も第一線を走り続ける王さんの姿は、まさに生涯現役の体現者そのもの。
野球に、人生に情熱を傾け続ける王貞治さんから、私たちは多くのことを学ばせていただいています。