OneDriveに保存したExcelファイルを開こうとすると、「このコンテンツは潜在的なセキュリティの問題を示します」という警告が表示されることがあります。
今回は警告が表示される理由、警告を出なくする方法について、問題の原因と対処法について詳しく解説します。
OneDriveのExcelファイルで「セキュリティの問題」警告が出る原因
OneDriveに保存したExcelファイルを開こうとした際に、「このコンテンツは潜在的なセキュリティの問題を示します」という警告が表示される理由は主に以下の3つです。
ファイルの内容
ExcelファイルにマクロやActiveXコントロール、データ接続などの「アクティブコンテンツ」が含まれている場合、セキュリティリスクがあると判断され、警告が表示されます。
特に、信頼されていない場所から取得されたマクロやActiveXコントロールが含まれている場合に警告が表示されることがあります。
ファイルの保存場所
OneDriveやSharePointなどのクラウドストレージに保存されたファイルは、「保護ビュー」と呼ばれる機能によってインターネットからダウンロードされたファイルと同様に扱われることがあります。
そのため、セキュリティ警告の対象となることがあります。
Microsoftのセキュリティ対策の強化
最近のアップデートにより、潜在的なリスクがあるファイルに対する警告が厳しくなりました。
これはユーザーを保護するための措置であり、具体的には保護ビューの強化やマクロのセキュリティ設定の見直しが行われています。
これらの警告は、悪意のあるマクロやコードからデータやプライバシーを守るためのものです。
しかし、信頼できるファイルに対して毎回警告が表示されるのは煩わしいと感じることもあるでしょう。
次のセクションでは、この警告を回避する方法をいくつか紹介します。
警告を回避する方法
「このコンテンツは潜在的なセキュリティの問題を示します」という警告を回避する方法をいくつか紹介します。
セキュリティ設定を変更する際は、リスクを理解した上で行うことが重要です。
1. ファイルを信頼済みドキュメントに設定する
まず、ファイルを「信頼済みドキュメント」として設定する方法です。
これは、個別のファイルごとに設定できる方法です。
手順:
- Excelでファイルを開きます。
- 「コンテンツの有効化」をクリックします。
これで、そのファイルは信頼済みドキュメントとしてマークされ、次回からは警告なしで開けるようになります。
ただし、この方法は信頼できるファイルにのみ使用してください。不審なファイルには使用しないようにしましょう。
2. OneDriveフォルダを「信頼できる場所」に追加する
次に、OneDriveフォルダ全体を「信頼できる場所」として設定する方法です。
これは、フォルダ単位で設定できる方法です。
手順:
- Excelを開いて「ファイル」タブをクリックします。
- 「オプション」を選択します。
- 「セキュリティセンター」をクリックし、「セキュリティセンターの設定」ボタンを押します。
- 左側のメニューから「信頼できる場所」を選択します。
- 「新しい場所の追加」ボタンをクリックします。
- 「パス」の欄にOneDriveフォルダのパスを入力します。
- 「このネットワークの場所を信頼する」にチェックを入れます。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
これにより、OneDriveフォルダ内のExcelファイルは信頼できる場所として認識され、警告が表示されなくなります。
ただし、フォルダ全体を信頼する設定なので、不審なファイルが混入しないように注意が必要です。
3. Excelのマクロ設定を変更する
最後に、Excelのマクロ設定を変更する方法です。
これは、Excelアプリケーション全体の設定を変更する方法です。
手順:
- Excelを開いて「ファイル」タブをクリックします。
- 「オプション」を選択します。
- 「セキュリティセンター」をクリックし、「セキュリティセンターの設定」ボタンを押します。
- 左側のメニューから「マクロの設定」を選択します。
- 「警告を表示せずにすべてのマクロを無効にする」を選択します。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
この設定により、マクロを含むファイルでも警告が表示されなくなります。
ただし、全てのマクロが無効になるため、マクロを使用したい場合は個別に有効化する必要があります。
この方法は、マクロを頻繁に使用しない人におすすめです。
まとめ
今回は、OneDriveのExcelファイルで突然表示されるようになった「セキュリティの問題」警告について、その原因と対処法を詳しく見てきました。
この警告は、セキュリティを確保するためのものであり、適切な設定を行えばスムーズにExcelファイルを利用することができます。
警告が表示される主な原因は、ファイルに含まれるアクティブコンテンツ、ファイルの保存場所、Microsoftによるセキュリティ対策の強化です。
これらを理解した上で、「ファイルを信頼済みドキュメントに設定する」「OneDriveフォルダを信頼できる場所に追加する」「Excelのマクロ設定を変更する」といった対処法を選択できます。
セキュリティ設定を変更する際は、必ずリスクを理解してから行うことが重要です。
安全性と利便性のバランスを取りながら、自分に合った方法を選びましょう。