BLACKPINKのLISAの新曲「ROCKSTAR」が話題です。
タイ出身のK-POPアイドルLISAの歌詞が、日本への皮肉なのか、それとも別の意図があるのか、ファンの間で議論が巻き起こっています。
この記事では、問題の歌詞の意味と、さまざまな解釈について詳しく見ていきます。
LISAの新曲「ROCKSTAR」の歌詞が物議!
LISAの新曲「ROCKSTAR」には、次のような歌詞があります。
Lisa, can you teach me Japanese?
I said, “はい、はい
この歌詞が、日本人への皮肉ではないかと話題になっています。
なぜこの歌詞が注目されているのでしょうか。
まず、LISAはタイ出身のアーティストです。
にもかかわらず、日本語を教えてと言われる場面が描かれています。
これは、アジア人を一括りに見る欧米人の視点を表現しているのではないかと考えられています。
また、「はい、はい」という返答も、軽い調子で日本語を使用しているように見えます。
このため、一部のリスナーは日本文化を軽視しているのではないかと感じています。
しかし、この解釈には異論もあります。
LISAの新曲「ROCKSTAR」の歌詞が物議?日本人への皮肉?
この歌詞について、SNSやファンコミュニティでは様々な意見が飛び交っています。
主な解釈としては、以下のようなものがあります。
アジア人ステレオタイプへの批判
多くの人が、この歌詞をアジア人全般が一括りにされることへの批判や皮肉だと解釈しています。
LISAがタイ出身であるにもかかわらず、日本語を教えてと言われることが、アジア人に対する固定観念を表していると考えられています。
多くの欧米人にとって、アジア人の国籍や民族を外見だけで判断するのは難しいことがあります。
そのため、タイ人のLISAも日本人と間違われていた可能性がありますね。
この解釈では、LISAが自身の経験を通じて、アジア人に対する偏見や無知を指摘しているとされています。
アイデンティティの主張
タイ人であるLISAが、日本人と間違われることへの不満や、自身のアイデンティティを主張する意図があると解釈する人もいます。
この見方では、LISAが自身のルーツを強調し、タイ人としてのプライドを表現しているとされています。
日本語を教えてと言われることで、自身のアイデンティティが無視されていることへの抗議とも捉えられています。
日本人を舐めている?
先ほど欧米人にとってアジア人は見分けにくいという解説をしましたが、最も間違われそうな中国人ではなく、なぜ日本人(Japanese)にしたのか?という意見があります。
売り上げの大きな中国に忖度し、文句を言わない日本人を出したのでは?という解釈のようですね。
とはいえ、K-POPが日本に進出した経緯は市場の小さい韓国より、市場が大きい日本で活動し、売り上げを上げることなので、さすがに日本軽視・反日の意味として歌詞には入れないと思うのですが…。
LISAの新曲「ROCKSTAR」の歌詞は日本への皮肉・反日ではない?
この歌詞に反日的な意図はないという意見も多く見られます。
その根拠として、以下のような点が挙げられています。
曲全体のコンテキスト
「ROCKSTAR」のミュージックビデオは、LISAの母国であるタイで撮影されています。
また、出演者の多くもタイ人です。
これらの要素から、LISAの母国愛や自身のルーツを強調する意図があると考えられます。
タイの文化や風景を前面に押し出すことで、LISAのアイデンティティを肯定的に表現しているという解釈もあります。
アーティストの意図
LISAや制作陣が公式に反日的な意図を表明したわけではありません。
むしろ、グローバルな音楽市場を意識して作られた曲だと考えられます。
アーティストの意図を推測する際には、公式な声明や過去の発言なども考慮する必要があります。
多様性の表現
この歌詞は、アジアの多様性を表現し、固定観念に挑戦する意図があるという解釈もあります。
日本語を使用することで、アジアの言語や文化の多様性を強調し、ステレオタイプに挑戦しているという見方です。
芸術的表現
挑発的な表現は、しばしばアーティストの自己表現や社会批評の一部として使用されます。
必ずしも特定の国や文化を批判する意図があるとは限りません。
音楽における表現の自由や、芸術作品としての解釈の多様性を重視する意見もあります。
これらの点を考慮すると、LISAの歌詞は必ずしも日本への皮肉や批判ではなく、より広い文脈で解釈する必要があるかもしれません。
グローバルな活動への自信
LISAが世界中で活躍するスターとしての自信を表現していると考える意見もあります。
日本語を教えられるほど多言語に堪能であることを示しているという解釈です。
この見方では、LISAの国際的な成功と、言語の壁を超えた活躍を強調しています。
単なる言葉遊び
深い意味はなく、キャッチーな歌詞を作るための言葉遊びだという見方もあります。
この解釈では、歌詞の社会的な意味を過度に読み取ることを避け、純粋に音楽として楽しむことを提案しています。
これらの解釈は、個人の視点や経験によって大きく異なります。
多くの人が社会的なメッセージを読み取っていますが、その具体的な内容については様々な見方があるようです。
以上の理由から皮肉・反日的表現ではないと推察します。
Dippin’ outta big cities like a ponzuの意味は?
同じ曲の中で “Dippin’ outta big cities like a ponzu” という歌詞があります。
これは日本の調味料であるポン酢を肯定的に使用しており、日本文化への敬意を示していると解釈できます。
ポン酢という具体的な日本の食文化要素を取り入れることで、日本への親しみや理解を表現しているという見方もあります。
気になる意味ですが、
“Dippin’ outta big cities” は「大都市から抜け出す」または「大都市から離れる」という意味です。
“like a ponzu” は「ポン酢のように」という意味になります。
そのため直訳すると、「ポン酢のように大都市から抜け出す」となります。
しかしこれはさすがに意味がわからない気もしますね…
別の角度からも見てみましょう。
もう一度おさらいすると…”Dippin’ outta big cities” は「大都市から抜け出す」という意味で、”dip out” は「去る」や「退場する」というスラングです。
“like a ponzu” は少し解釈が難しいですが、「ポン酢のように」という意味になります。
ポン酢は日本の調味料で、通常は食べ物をディップするために使われます。
ここでの比喩表現は、おそらく「軽やかに」や「さっぱりと」というニュアンスを持たせていると思われます。
つまり、「大都市からさっぱりと抜け出す」という感じでしょうか。
全体的に見ると、このフレーズは「大都市から軽やかに去る」という意味合いを持っていると解釈できます。
とはいえ、完全に合っているとは言い切れませんが…。
まとめ
LISAの新曲「ROCKSTAR」の歌詞をめぐる議論は、音楽の解釈の多様性を示しています。
一見、日本への皮肉に見える歌詞も、様々な角度から解釈することができます。
アジア人としてのアイデンティティ、グローバル社会への批判、アーティストとしての自信など、多くのメッセージが込められている可能性があります。
重要なのは、一つの解釈に固執せず、多角的な視点を持つことです。
音楽は個人の解釈に委ねられる部分が大きいため、様々な意見を尊重し、建設的な議論を行うことが大切です。