俳優の江守徹さんは最近メディアへの出演が減り、現在の様子が気になるファンも多いようです。
江守徹さんは過去に病気を患ったこともあり、健康状態を心配する声も上がっています。
一方で、俳優業は休止しているものの、文学座の代表を務めるなど別の形で活動を続けている様子もうかがえます。
今回は江守徹さんの現在の状況について見ていきます。
江守徹さんの現在は?今も元気に生きてる?
江守徹さんは、表舞台での活動は減っているものの、最近まで活動をされていたようです。
渋くて響きのある独特の声質が魅力で、俳優業以外にもナレーターとしての仕事も数多くこなしてきました。
2012年には芥川龍之介の名作をモチーフにした「言の葉コンサート『羅生門』」を開催し、美しい日本語の朗読を披露しました。
2017年公開の映画「相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断」で岩井孝信役を演じています。
2019年公開の映画「兄消える」にも特別出演という形で出演しています。
この作品以降俳優業としての目立った活動は控えているようです。
2020年にはラジオドラマ「夜の停車駅」で語りを担当しているので、完全に芸能活動から引退したわけではないようです。
現在の年齢は80歳
1944年生まれの江守徹さんは、2024年で80歳を迎えます。
やはり体力的な面では衰えも感じられるのではないでしょうか。
特に江守さんは2000年代後半に脳梗塞を患った経験もあるので、健康面への影響を考えると、80歳を機に第一線から退くという選択肢もあり得るでしょう。
テレビや映画での江守徹さんの演技を楽しみにしているファンにとっては寂しい話ですが、これまでの活躍と年齢を考えれば、ある程度は仕方のないことなのかもしれません。
江守徹は病気・難病だった?3度の脳梗塞で入院!
2005年、江守徹さんはナレーションの仕事中に突然呂律が回らなくなり、病院に運ばれました。
検査の結果、脳幹部での出血が判明しましたが、幸い命に別状はなく回復。
医師からアルコールは控えるよう言われていたにもかかわらず、辞めることが出来なかったそうです。
それなのに、その後も止められていたお酒をずいぶん飲んで…。アルコールは血圧を上げたり、血液を固まりにくくする作用があるので、脳出血の患者は飲まない方がいいといわれているんです。でも、多いときは一升ぐらい飲んでましたから。自分でも、バカだなあと思います。
http://www.sankei.co.jp/yuyulife/mukiatte/200901/mkt090108001.htm
そして翌年、再び脳出血で倒れ、病院のベッドで目覚めることに。
2度目の発症から1年後、江守さんは文学座の会合後に寒気を感じ、口の動きが鈍くなっていることに気がつきました。
そのときは「一晩寝れば大丈夫」と軽く考え、病院に行くのを先延ばしに。
しかしこれが3度目の発症でした。
3回目の異変はその翌年。文学座の会合の後で、「寒いな」と思ったんです。暖房が効いているのか、いないのか、よく分からない感じで。
晩、家に帰って、今日は少し、口の回りが悪かったなと思ったんです。自分でね。そのとき、すぐ病院に行けば、よかったのかもしれない。それが「一晩寝れば大丈夫」ぐらいに思っちゃったんだな。3回目なのに。でも、自分では口の回らない感じが脳出血のときほどじゃない気がしたんです。バカですよね、本当に。
http://www.sankei.co.jp/yuyulife/mukiatte/200901/mkt090108001.htm
江守さんは以前の2回の脳出血の後も、医師に禁酒を勧められていたにもかかわらず、お酒をやめることができませんでした。
3度目の発症を機に、ようやく禁酒を決意した江守さん。
酔っぱらっては周囲に迷惑をかけても、「持ち味」などと甘やかされ、健康へのまじめさが欠けていたと反省します。
後遺症が残っている?
退院後しばらくして、体の微妙な変調に気づいた江守さん。
歩行や手の動きに支障はないものの、何となく以前とは違う感覚があったのです。
話し方や字の下手さなど、他人には気づかれない程度の変化でしたが、後遺症が残ったそうです。
直後は後遺症に気付きませんでしたが、退院後、体が全体的に以前と違う。どこか元気じゃないんですよ。歩くのに支障はないし、何かを取ったりもできる。でも、どことなく違う。話し方とか、字が下手とか。人から指摘されない微妙な違いです。
http://www.sankei.co.jp/yuyulife/mukiatte/200901/mkt090108001.htm
江守徹さんが喋っている動画はこちらから見れます↓
2009年の記事によれば約2カ月に1度、検査を受けていたそうです。
再発の可能性は完全には否定できないため、異変を感じたらすぐ病院に行くよう心がけているとのこと。
かつては酒豪ぶりも個性の一部と見なされてきましたが、3度の病気を乗り越えた今は健康第一。
役者人生を全うするためにも、規則正しい生活を送り続けたいと話していました。
江守徹は2022年まで文学座の代表だった!
江守徹さんは若くして文学座の門を叩き、団員としてスキルを磨いてきました。
演技力だけでなく、作品の理解力や翻訳のセンスなども買われ、文学座を代表する俳優の一人として活躍。
2016年からは代表に就任し、6年間その重責を担いました。
代表としての江守さんは、文学座の伝統を守りつつ、新しい才能の発掘にも尽力。
若手俳優への指導はもちろん、新人発掘のオーディションの審査員も務めるなど、後進の育成に力を注ぎました。
2022年に代表の座を退きましたが、今も文学座の重鎮として、団の発展を陰ながら支えているのではないでしょうか。
表舞台に立つことは減っても、江守徹さんの文学座への情熱は変わらずにあるのだと思います。
また、代表の職務で多忙だった江守徹さんですが、文学座の舞台への出演もできる限り続けていました。
2017年の「鼻」では男四役を演じるなど、舞台での活躍も見せています。
現在は文学座の舞台にも姿を見せなくなってしまいましたが、それまでの江守徹さんの舞台人生は、文学座の歴史そのものといっても過言ではありません。
江守徹の現在は結婚した嫁と子供と仲良く過ごしている?
江守徹さんは、1971年に元女優の智子さんと結婚。
2人の出会いは、文学座と俳優座の合同公演「冬の花」での共演だったそうです。
江守さんは公演中、智子さんに会えない日には手紙を送って「会いたい」と猛アピール。
その熱意が実り、知り合ってから1年後に結婚に至りました。
智子さんは江守さんが酔った勢いでのプロポーズしたことを、今でも根に持っているとか。
結婚から53年、いまも変わらず連れ添っているご夫婦です。
3人の子供と2人の孫がいる!
江守徹さん夫妻の間には、3人の子供がいます。
長男の見人さん、長女のいづるさん、次女のあやみさん。
子供たちはいずれも芸能界ではなく、一般企業に勤めているようです。
長男の見人さんは京都大学を卒業し、いづるさんは貿易関係の仕事に就いたと、2001年時点の情報で明かされていました。
芸の道に進んでほしいという親心もあったかもしれませんが、江守さん自身「好きなことをしてほしい」と子供たちの選択を応援しているそうです。
いづるさんについては、2000年にNHKで放送された『プレミアムカフェ(1)江守徹・いづる 高野街道の旅』に出演されています。
こちらがいづるさんとのことです↓
いづるさんからは2人の女の子が生まれており、江守徹さんにとっては孫にあたります。
また、孫娘たちからは「テッタン」と呼ばれているとのこと。
江守さんの本名「徹夫(てつお)」が由来のようですが、なんともかわいらしいあだ名ですね。
俳優として、文学座の代表として多忙な日々を送ってきた江守徹さんですが、家庭では妻を大切にし、子や孫に囲まれるおじいちゃんなのでしょう。
第一線からは退いても、穏やかに家族との時間を過ごしてほしいと思います。
まとめ
江守徹さんは表舞台に立つことは減りましたが、今も変わらず文学座を見守り、後進の指導に力を注いでいることでしょう。
プライベートでは53年連れ添う妻の智子さんとの仲睦まじい日々を過ごし、子供や孫たちにも恵まれています。
脳梗塞の経験から、酒をやめて健康的な生活習慣を心がけているそうです。
今はメディアに登場する機会は減りましたが、渋い声と味わい深い演技で多くのファンを魅了してきた江守徹さん。
これまでの活躍に感謝しつつ、お体に気を付けてのんびりと過ごしていってほしいと思います。
いつの日か、また舞台で輝く姿を拝見できることを願っています。