上川陽子外務大臣の夫である上川卓苗さんをご存知でしょうか。
卓苗さんは東京大学を卒業後、日本銀行に入行し福井事務所長などを歴任したエリートバンカーです。
陽子さんとの出会いから、卓苗さんの経歴、日銀での活躍ぶりについて詳しく見ていきましょう。
上川陽子と上川卓苗の馴れ初め!東大時代のクラスメイト
上川陽子さんと上川卓苗さんは、東京大学教養学部時代のクラスメイトでした。
上川陽子さんは1953年3月生まれ、上川卓苗さんの生年月日ははっきりしませんが、同級生であることから1953年前後に生まれたと推測されます。
1970年代前半に東京大学に入学し、教養学部で出会ったのでしょう。
授業でお互いの顔を見知った2人ですが、すぐに意識し合うようになったのか、卒業までは友人関係だったのかは定かではありません。
ただ、上川陽子さんは初の女性内閣官房副長官や法務大臣など歴代最多の要職を務めた、頭脳明晰な女性。
一方の卓苗さんは、卒業後日本銀行に入行しエリートコースを歩んだ秀才です。
互いの才能や可能性に惹かれあったことは想像に難くありません。
結婚はいつ?
上川陽子さんと卓苗さんがゴールインしたのはいつ頃だったのでしょう。
結婚の正確な年は公表されていませんが、長女の真希さんが1980年生まれであることから、おそらくその数年前の1970年代後半に結婚したのではないかと考えられます。
当時、上川陽子さんは三菱総合研究所に勤務していました。
一方の卓苗さんは、日本銀行に入行して数年が経過していたころです。
新婚生活がスタートし、程なくして第1子の真希さんが誕生します。
共働き夫婦だった2人は育児にも奮闘したそうです。
上川陽子さんは「後ろ指をさされたくない」という思いから、紙おむつではなく布おむつを愛用しています。
布おむつは紙おむつに比べコストは低くなりますが、洗濯の手間が発生するためかなり大変です。
反面子供への愛情を感じやすいそうで、上川陽子さんは仕事が忙しい中でも子供を愛していたことの表れかもしれません。
(私は楽なので断然紙おむつ派です)
このように仕事と子育ての両立に力を注いできたようですね。
真希さんを出産して約10年後の1991年頃、第2子となる悠希さんが生まれています。
上川陽子の夫・卓苗は日本銀行のエリート!
卓苗さんは、陽子さんとの結婚生活を送る傍ら、日本銀行でバリバリとキャリアを重ねていきます。
日本銀行は日本で唯一の中央銀行であり、金融政策の決定や実行を通じて日本経済の安定に寄与することを目的としています。
その日銀で卓苗さんは頭角を現し、福井事務所長、水戸事務所長などの要職に就きました。
日本銀行には本店のほかに全国に32の支店と、14か所の国内事務所があります。
事務所長はその地域の金融経済情勢を把握し、地域に根差した活動を行うことが求められます。
その重責を卓苗さんは福井と水戸の2箇所で務めたのです。
特に福井事務所長時代の2007年には、福井大学で講演を行っています。
演題は「日本経済の現状と課題~福井・日本・世界の視点から~」。
日本経済を俯瞰しつつ、福井県の経済についても言及したことでしょう。
卓苗さんは2020年に日本銀行を退職され、現在は無職と言われています。
と言っても、上川陽子さんと同級生だったら2024年時点の年齢は71歳なので、無職という表現が適切かはわかりませんが。
妻・陽子さんの政治活動を支える
上川陽子さんが47歳の時、突如として政治家への転身を決意します。
当時、子育て真っ最中で国政転身など周囲には唐突に映ったことでしょう。
それでも卓苗さんは「女性も社会の中で自分の持ち味を生かす世界をもつべきだ」という考えのもと、上川陽子さんの決断を後押ししました。
上川陽子さんいわく、「上川さんは奥さんを働かせている」などと周囲から揶揄されることもあったかもしれないと言います。
実際に言われたかどうかは定かではありませんが、もしそうだとしても卓苗さんは動じなかったでしょう。
また、卓苗さんは当時5歳の二女の悠希ちゃんを乗せて、選挙の応援に駆け付けていたという微笑ましいエピソードもあります。
「家庭問題は夫婦2人で納得すればいいことだし、他人がとやかく言うべきではない」と話す卓苗さん。
そんな心強いパートナーの支えがあってこそ、上川陽子さんは政治家として活躍し続けられるのです。
まとめ
上川卓苗さんは、東大時代に出会った妻・陽子さんを支え続けてきました。
日本銀行のエリートバンカーとして日本経済を支える一方、家庭では二人の娘の子育てに奮闘。
家族想いの一面がうかがえます。
そして何より、妻が政治家になることを後押しし、今日の陽子さんの活躍があります。
上川陽子さんを語る上で、上川卓苗さんの存在は欠かせません。
時に対立し、時に寄り添う夫婦のあり方を、上川陽子さんの言葉を借りるなら「大学時代の同志のような存在」と表現できるのかもしれません。
二人三脚で歩んできた上川家の歴史は、陽子さんの政治家人生とともにこれからも続いていくことでしょう。